競馬の予想において、調教が重要なファクターだということはご存知の方も多いのではないでしょうか?
もちろん他の要素も欠かすことはできませんが、調教を重視している方も多く、競走馬の状態を判断できるので非常に予想の参考になります。
どれだけ実力が高い名馬でも、調教が上手く行っていない時には本来の力を発揮できない可能性もあり、信頼しすぎると痛い目を見てしまいます。
しかし、中には調教の情報を見た時に何をみて判断すれば良いのか分からないという方も少なくないはず。そこで、この記事では競馬の調教をみて判断する時のポイントを厳選してご紹介していきたいと思います。
調教を見てもどうやって馬券に反映させれば良いのか分からない、上手く活用できていないという方は是非参考にしてみて下さいね。
目次
調教をみて判断する時のポイント
調教には競馬予想において役に立つ情報が多くあります。主に競走馬の状態を確認することが目的となっていますが、どのように判断すれば良いのか悩む時もありますよね。
以下では、調教をみて判断する時のポイントを詳しく解説していきたいと思います。調教ではタイムと映像の2種類のチェック方法があるので、どちらも活用するケースでご紹介していきたいと思います。
調教タイムの基準を知っておく
やはり基本となるのは追い切りタイムとなり、そのタイムを見て競走馬の状態を判断することが多くなると思います。
そのためにも、どのコースで走ったのか、各コースのタイム基準を知っておくことは必要になります。栗東なのか美浦なのか、ウッドチップなのか坂路なのかなど、まずはコースごとのタイム基準を参考に競走馬の良し悪しを判断していきましょう。
このコースの基準を知らずに他の馬と比較したり、コースの違いを把握せずにタイムだけを比較してしまうと、精度の高い予想を行うことはできなくなってしまいます。
タイムだけではなく馬場状態もチェックする
馬場状態が良いのか悪いのかによってタイムは大きく変わってきます。そのため、調教のタイムだけを見て判断してしまうと、本当の競走馬の状態を見抜くことはできなくなってしまうため、タイムと併せて馬場状態のチェックも必要不可欠です。
過去の競走馬の調教タイムと比べて状態の良し悪しを判断することがあると思いますが、その際にはタイムだけにとらわれずにどのような馬場の時にどんなタイムが出ているのかを知ることで、精度の高い予想を行うことができます。
併せ馬の内容も重要
調教では、一頭だけで行う単走だけではなく、他の競走馬と一緒に走らせる併せ馬があります。
調教を見る時には、この併せ馬に先着しているかどうかを重要になってきます。例えどれだけ良いタイムが出ていたとしても、併せ馬に先着を許してしまっている時には調子が良くないと判断できます。
逆に、タイムが良くなくても併せ馬に先着している時には、調子が上がっていると判断することもできます。
調教をみて馬券に活かす時には、タイムだけではなく内容にも注視する必要があるでしょう。また、併せ馬の相手のクラスなども把握し、ある程度レベルが分かるとさらに判断しやすいと思います。
調教の強さも知るべき
調教には、一杯、強め、馬なりなどがあります。一杯が調教の中でも強めになっており、馬なりが弱めです。
同じタイムでも、この調教の強さによっては調子が良い悪いを判断出来るはずです。一杯と馬なりで同じタイムになっていた場合は、馬なりの競走馬の評価を上げるべきだと思います。
また、馬なりは騎乗しているジョッキーから指示を出していない状態であり、軽めの調教でもありますが、その馬なりでも良いタイムが出るということはそれだけ走ることに前向きになっていることでもあります。
各Fごとのタイムにも注目する
調教のタイムを見る時には、総合的に見るのではなく、ハロンごとのタイムにもきちんと確認する必要があるでしょう。
4ハロンのタイムが良かったとしても、最後の1ハロンのタイムだけに絞るとスピードが落ちているような時には調子が良いとは言えません。
むしろ、タイムがそこまで良くなかった都心と絵、最後の1ハロンで良いタイムが出ていれば評価を上げる要因にもなり得ます。
競走馬の脚質にもよりますが、やはり最後の1ハロンは特に重要となるので、調教のタイムを見る時には必ずチェックするようにしましょう。
1週間前の追い切りタイムも重要
基本的に調教の情報を見ている方の多くが、レース開催週の最終追い切りを参考にしていると思います。
レース当日に近い状態を把握することができますし、直前の方が信頼できると考えるのは当たりまえですし、間違った選択ではありません。
しかし、できるだけ的中率を上げたいのであれば、1週間前の追い切りタイムもチャックするべきでしょう。
最終追い切りのタイムを見るとそこまで良くなかった競走馬が、レースで快勝した時に、1週間追い切りで好タイムを出していることが多くあります。
1週間前の時点である程度仕上がってしまい、開幕週では疲労がたまらないようにそこまで強い調教をしなかった可能性があるのです。
最終追い切りだけを見て予想をしている方は、この機会に1週間追い切りにも注目してみてはいかがでしょうか?
走っている時の首の位置もチェック
レース中にも確認するべきですが、競走馬は首の位置が重要になります。首が上がっている状態は、人で言えば顎を上げながら走っていることと同じなので、スピードが出にくいのです。
できれば首をしっかりと下げ、沈むような姿で走っている時がスピードが出やすいですし、レースへ意欲的に集中している可能性が高くなります。
レース当日の落ち着き状況なども参考にするべきですが、調教の時点でも確認することができると思うので、是非注目してみてくださいね。
競走馬の筋肉のつき方をチェックする
競走馬は若い馬ならなおさら成長速度が早く、ちょっと期間が空くと見違えるほど体が大きくなっている時があります。
例え前走の成績が良くなかったとしても、大幅に成長しているのであれば、好走する可能性が上がっています。
競走馬を見てどれほど成長しているのかを判断するのが筋肉です。人間と同じように、脂肪で体が大きくなっても意味はありません。
しっかりと、筋肉の成長、ハリ具合を見て能力を見直す必要はあるでしょう。タイムからは判断することはできませんが、調教の映像を見れば筋肉の成長を見ることができるのでおすすめです。
最終的にパドックでも確認することができますが、早めに予想したいという人は是非活用してみてくださいね。
まとめ
今回の記事では、競馬の調教をみて判断するポイントを詳しくご紹介していきましたが、参考になりしたでしょうか?
競馬において、調教は非常に大切なファクターとなり得ますが、きちんと予想に活かすポイントを抑えていないとあまり意味がありません。
中には調教の何を見れば良いの分からずに、情報を集めていなかったという方も多いと思います。しかし、多くの競馬サイト、競馬新聞では必ずと言って良いほど調教の情報を扱っており、重要度の高さは分かると思います。
サイトや新聞を参考にするのも一つの手だと思いますが、自分なりのパターンや法則、見方を見つけることができれば、それだけ精度の高い予想を行えるようになるはずです。
ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考にし、調教情報を馬券に活かしてみてはいかがでしょうか?きっと的中率や回収率の両方に大きな影響を与えると思います。