競馬の調教時計の目安を紹介!競馬予想に役立てよう!

調教と予想

競馬の調教は、様々な場所、コースで行われているため、それぞれのコースでの基準タイムを知る必要があります。

競走馬への負担が大きく速いタイムが出にくい坂路と、スピード出やすい芝・ポリトラックのタイムを比較しても意味がありません。

また、各コースにはタイムの目安があり、それを基準として競走馬の状態を判断することができます。

調教の情報を見る時には、時計だけを見るのではなく、コースや調教内容も合わせて確認する必要があるのです。

そこで、この記事では各コースのタイムの目安をそれぞれご紹介していきたいと思います。馬券予想に活かす時の参考にしてみて下さいね。

栗東の各コースごとの調教タイム目安

主に、競走馬の調教は栗東か美浦のトレセンで行われています。同じ坂路でも栗東と美浦では全くコース内容が異なるので、どこで行われたかを確実に確認することは必要不可欠です。

まずは、栗東トレセンの各コースごとの特徴やタイム目安をそれぞれご紹介していきたいと思います。

以下で紹介するコース以外にも、栗東にはコースがありますが、障害のコースだったり、発走試験が行われるコースなので除外しています。

坂路

栗東の坂路は、多くの競走馬が調教を行うメインコースのような存在となっており、急な傾斜が最後まで続いているので、競走馬に大きな負荷をかけることができます。

その分、目安タイムも他のコースと比べると遅くなっています。

4ハロン:53.4 3ハロン:38.7 1ハロン:12.5

この栗東坂路で好タイムを出せる競走馬は、瞬発力があり能力が高い可能性があります。

最も比較しやすいコースでもあると思うので、栗東坂路で追い切りを行っている競走馬は要チェックです。

ウッドチップ(CW)

ウッドチップとは、その名の通り木の欠片を敷き詰めたコースになります。傾斜による負荷は坂路よりも少ないですが、距離が長いのでスタミナをつける時によく使われるコースとなっています。

ダートよりもクッション性に優れているため、ケガの心配が少なくしっかりと競走馬の脚をケアしながら調教を行うことが可能です。

CWど表記されることが多いですが、ウッドチップコースがCコースに設置されていることが理由になります。

6ハロン:82.8 5ハロン:66.7 4ハロン:51.8 3ハロン:38.2 1ハロン:12.3

コースは平坦になっているので、タイムは速くなる傾向にあります。最後の1ハロンで12秒を切るようなタイムが出ていればかなり良い内容だと言えます。

ポリトラック(P)

ポリトラックは、芝のコースに近く速いタイムが出やすいコースとなっています。また、水はけが非常に良いため、タイムが天候に左右されにくいという特徴もあります。

調教内容によってタイムが大きく変わってくるので、あくまでも目安程度に考えておくと良いと思います。

6ハロン:81.5 5ハロン:66.0 4ハロン:50.8 3ハロン:37.5 1ハロン:12.0

重賞などに出走するような能力が高い競走馬の場合、5ハロンで60秒に迫ることもあるので、時計はあまり気にしなくても良いかもしれませんね。

Bコース

調教ではあまり使用されることがないコースです。ダートのコースとなっており、速いタイムが出やすいコースでもありますね。

6ハロン:80.7 5ハロン:65.8 4ハロン:50.6 3ハロン:36.9 1ハロン:11.4

美浦の各コースごとの調教タイム目安

続いては、美穂トレセンの各コースの調教タイム目安をそれぞれご紹介していきます。

栗東に比べると調教環境は劣るとも言われていますが、ウッドチップコースなどは栗東よりも負荷をかけることができますし、坂路コースは改修工事が予定されているので、今後は目安タイムも変動する可能性があります。

坂路

美浦の坂路は栗東と比べると傾斜が少なく、最後の50mは勾配がきついですが高低差が少ないので、タイムが速くなりやすいです。

そのため、競走馬にかかる負荷は小さくなってしまうので、調教を行う時には栗東の方が優れているといわれています。

4ハロン:53.2 3ハロン:38.6 1ハロン:12.4

上記でもご紹介しましたが、美穂の坂路は調教の効果を高めるため2022年完成に向けて改修工事が行われています。工事完了後は、タイムの目安も変わってくると思います。

ウッドチップ(W)

美浦のウッドチップは、2019年の秋に改修工事が完了し、元々1周1600mだったコースから、1周で1800mのコースへと変わりました。

距離が長くなった分、スタミナの成長にも使えるようになりましたし、十分なスピードも出せるようになったので、効果が高いコースへと生まれ変わっています。

6ハロン:83.3 5ハロン:67.4 4ハロン:52.3 3ハロン:38.6 1ハロン:12.4

5ハロンを64秒台で走ることができていれば、スタミナとスピードの両方が優れていると考えても問題ないでしょう。

ポリトラック

美浦のポリトラックは、栗東と同じようにタイムが速いなる傾向があります。たとえ、調子があまり良くない競走馬でも速いタイムがでてしまうこともあるため、時計に惑わされないようにしましょう。

6ハロン:82.3 5ハロン:66.4 4ハロン:51.5 3ハロン:37.8 1ハロン:11.9

ポリトラックは過剰にスピードが出てしまうこともあるため、ケガのリスクが大きくなると言われていますが、獣医師によると他のコースと比べても数は変わらないそうです。

Cコース

美浦のCコースはダートコースなので、こちらも若干ですが速いタイムが出やすいコースとなっています。1周で1800mあり、新聞などの表記では「北C」とか「美北」と表記されることもあります。

5ハロン:66.4 4ハロン:51.4 3ハロン:37.4 1ハロン:12.4

美浦は北と南で馬場が分かれていますが、北馬場で調教する時にはCコースがメインで使用されています。

しかし、南馬場のダートコースでもあるDコースよりも距離が短く負荷は少なめとなっています。

タイムは馬場状態や内容も確認しよう

今回ご紹介した各コースのタイム目安は、あくまでも目安になっており、馬場状態やどれくらいの強さで調教を行ったのかも重要になります。

ポリトラックは水はけが良いので、馬場状態はそこまで影響しませんが、他のコースは状態によってタイムが変わってきます。

また、馬なりなのか強めなのか、それとも一杯なのかでも判断基準は変わってくるでしょう。

調教の情報には、様々な情報が記載されており、無駄な情報は一切ないのでタイムだけではなく、その時の状況も把握することが重要となります。

馬場状態や強さ、併せ馬だったのか単走なのか、いつ行われたのかなどと合わせて目安タイムを比較してみて下さいね。

まとめ

今回の記事では、各コースごとの調教のタイムの目安をご紹介させていただきましたが、参考になりましたでしょうか?

各コースごとに目安は設けられていますが、競走馬によってはタイムが出なくてもレースで好走するケースもあります。

タイムだけに囚われずに、他の要素も考慮しつつ参考にする必要があるでしょう。上手くバランスを取って情報を集めてみて下さいね。

それでも、競走馬の状態を見る時には目安となるタイムと比較することで判断することができるので、是非今回ご紹介したタイムを参考にしてみて下さいね。